DRAGONBALL EVOLUTION (ドラゴンボール・エボリューション)



『DRAGONBALL EVOLUTION』(ドラゴンボール・エボリューション、Dragonball Evolution/龍珠演変)は、アメリカ合衆国の映画作品。鳥山明の漫画作品『ドラゴンボール』を実写で映画化した作品である。監督はジェームズ・ウォン。20世紀フォックスが制作・配給を行った。
ストーリーの柱となるのはピッコロ大魔王の打倒だが、孫悟空、チチの役どころや彼らの生活の舞台は、魔人ブウ編での孫悟飯、ビーデルのものがプロットとして使われている。ジャスティン・チャットウィン扮する悟空の髪型も原作のこの時期の悟飯のものであり、ラストカットではピッコロタイプの道着を着た姿も披露する。
2009年3月10日、日本武道館でワールドプレミアが行われたのち、2009年3月13日に原作の発祥地である日本で先行公開され、同年4月10日に全米公開された。
 
経緯
制作開始まで
2002年3月にハリウッドの映画制作会社20世紀フォックスが『ドラゴンボール』の実写映画化権を獲得したと発表した。
2002年に鳥山明が米版『SHONEN JUMP』の創刊イベント出席のため渡米した際、20世紀フォックス関係者と会いキャストに関する要望を聞かれた。
2004年にはベン・ラムジー(「ビッグ・ヒット」)が、50万ドルの契約金で脚本家として20世紀フォックスと契約を結んだ。また、アレハンドロ・アメナーバルは来日時のインタビューで監督としてオファーがあったことを明かした。
これ以降本作に関する情報は途絶えていたが、2007年後半に入り、実際に製作費1億ドル超の大作映画として制作中であることが明らかになった。
制作決定後
ジェームズ・ウォンが今作の脚本および監督に決定。プロデューサーは、チャウ・シンチーに決定した。
当初はカナダのモントリオールで撮影予定だったが、特殊効果撮影監督アリエル・ヴェラスコ・ショウの提案でメキシコでの撮影に変更になった。映画の85%はメキシコのドゥランゴ州で撮影予定で、2007年11月からセットを組み、2008年1月から3月末まで撮影を行い、その後一部のシーンをメヒコ州にある火山「ネバド・デ・トルーカ」で撮影した。
悟空役のジャスティン・チャットウィンはスタントチーム 87Eleven でアクションの訓練を行った。
撮影開始後
2007年12月14日よりメキシコシティで撮影が開始された。ここでは主に地元の工科大学のキャンパスを借り、「未来の都」を舞台に悟空の通う「ユニテック高校」での学校生活を撮影し、短い髪で現代的な服装をした悟空の画像が公開。撮影用に太陽電池で動く自動車も20-30台程用意された。ここではアクションシーンの撮影はせず、2008年1月14日からドゥランゴ州に移動し大量のアクションシーンが撮影されている。またロサンゼルスでの撮影も行われる。メキシコのアステカ文明の遺跡も撮影に使われた。メキシコでの撮影は3月中旬に終了した。10月にクランクアップ後の追加撮影が行われた。
世界設定は原作と同じく未来的で東洋的な要素が多く取り入れられている。悟空役のジャスティン・チャットウィンはメキシコのメディアに対し、「悟空は長い間アニメ界を席巻した重要なキャラクターなので責任は大きいが、多くのファンのためにも、また自分も作品のファンであるため、いい演技をしたい」と語った。ピッコロ役のジェームズ・マースターズは自身の公式サイトとTV Guide誌のインタビューで監督とアニメを絶賛し、ピッコロ役にかつてない意気込みを感じていると話した。またピッコロ大魔王の姿については原作と同様に緑色で禿げ頭で尖った耳をしており、映画は原作よりも女性キャラクターの描写が深くなっていると語った。ただ、原作のピッコロの特徴である四肢や腹部の蛇腹模様の意匠や、触角、道着の「魔」の文字といった記号は全て廃された。
当初は2008年8月15日全米公開予定だったが、制作期間を延長し作品の完成度を高めるために全米公開は2009年4月10日に延期された。日本で3月13日より全米に先駆け公開することになり、2008年5月頃より一部の劇場にて人物の登場しない予告編(特報)が上映されていた。
2008年8月に完成度の低さを理由としてお蔵入りになるという噂が流れたが、映画会社はこれを公式に否定。逆に関係者試写での反応はおおむね好評であり、続編についての話し合いも行われていたという。また、2008年10月17日の『マックス・ペイン』全米公開と同時に予告編を上映予定であることを明らかにしていたが、期日までに特殊効果の作業が完了しなかったため、『地球が静止する日』全米公開日の12月12日に延期となった。
2008年12月20日開催のジャンプフェスタ2009でスペシャル映像が上映され、2008年12月19日より悟空のベアブリック付き前売り鑑賞券が販売。その後正式タイトルが『DRAGONBALL EVOLUTION』に、全世界テーマソングが浜崎あゆみの『Rule』に決定。また製作総指揮として鳥山明の参加が発表された。鳥山は映画の内容について予告編の冒頭で
「脚本やキャラクター造りは原作者としては『え?』って感じはありますが、監督さんや俳優の皆さん、スタッフなど、現場は超優秀な人達ばかりです。ボクやファンの皆さんは別次元の『新ドラゴンボール』として鑑賞するのが正解かもしれません。もしかしたら現場のパワーで大傑作になっているかもしれませんよ! おおいに期待しています!!」
と、メッセージを寄せた。
 
劇場公開後
日本
日本国内では、2009年3月11日に主要キャストを迎え催された日本武道館におけるワールドプレミアを皮切りに、13日より世界に先駆けて封切られた。初日は570の会場で公開されたが、内容が明らかになると共に、下降路線を辿り、興行収入は公開後3日間で、全会場合わせて約3億円となった。成績は公開初週が3位、翌週は8位、第三週目で上位10位圏内から外れた。Yahoo! JAPANの映画館の上映情報によると、5月15日の完全公開終了以前にも、4月10日 - 4月17日を境に公開終了した劇場も多かった。
同じ実写化作品として、この作品の対抗馬とされていた『ヤッターマン』には、動員数、興行収入共に大きく水をあけられ、両作の興行収入は、3月末時点で10億円以上の差が開き、最終的にその差は20億円以上となった。
DVD&Blu-ray発売時にはCMで「悟空にシッポが生えてない!!」「亀仙人がコウラをしょってない!!」「ブルマが凄くかわいくなった」とテロップが付けられた。
中国
中国では3月14日に公開され、公開週の成績は1位、翌週も2位を維持した。しかしキャラクターの名称で悟空が「武昆(ウークン)」、亀仙人が「武天(ウーティエン)」などと改められるなど、主に原作との差異に対する不満の声が上がった。原作ファンの批判に対し、製作サイドは「この作品はドラゴンボールファンのためのものではなく、新しくドラゴンボールのファンになる人々に向けて作ったもの」と反論している。
また、プロデューサーのチャウ・シンチーがプロモーションに参加せず、日本武道館で開催されたワールドプレミアなどにも姿を見せなかった。本人は「スケジュールが合わなかった」と伝えられているが、一部では製作に際して自分が提示した提案が一切反映されなかったことなどの待遇への不満が原因と言われている。これに対し、亀仙人を演じたチョウ・ユンファが、「彼はプロモーションのスタッフという訳じゃないから」と擁護している。
アメリカ
アメリカでは2009年4月10日から公開。上映する会場が2100箇所を越えたが、興業収益は4億円弱にとどまり、興行成績で初登場8位、トップ10ランキングでも初登場8位を記録した。公開第1週目の興行成績は500万ドルに達せず、翌週の興行成績ランキングでトップ10から脱落し、最終的な成績も1000万ドルには達しなかった。子供のファンからの評価はまずまずだったが、大人のファンからは厳しい見解もあり、批評家からは「ハリー・ポッターシリーズのようにストーリーを段階的に分けるべきだった」という意見も出ている。
アメリカでの成績不振の理由に、20世紀フォックスはプレスや評論家などに対する試写会を一切行わなかったことも挙げられる。これは「辛口批評を防ぐため」とも言われていたが「プリントの確保が遅れたのが理由。批評させない目的ではない」と配給会社は答えている。広報スタッフは「日本での成績が振るわなかったことから強力なプレッシャーを掛けられていた」と漏らしている。また20世紀フォックス側は今作の不振に対し、世界での興業収益は3700万ドルであるとして反論している(アメリカでの公開時における)。MTVの「Movies Blog」のブロガーSilas Lesnickの記事によると、「原作とは違う部分が出て来た。原作のファンからは支持されないかもしれない」由の現場スタッフの言葉が書き綴られた。
香港
香港ではアメリカに続いて4月14日に公開された。事前から「幻滅した」など厳しい声が大多数を占めていたが、興行成績は公開当日に映画館全41館で70万香港ドルを超え、1日の興行成績のトップとなった。
その他
シンガポール、タイ、マレーシアなどでは、公開週末でいずれも1位を獲得している。その一方で韓国での公開週末成績は2位、ロシアと台湾で5位、フランスでは6位を記録した。
 
続編企画
映画には三部作構想があり 悟空役のチャットウィンは三部作の契約を結んでいる。プロデューサーのチャウ・シンチーは降板する前に中国紙のインタビューに対し、20世紀フォックスに悟飯、ベジータ、トランクスの配役について要望を伝えてあると語っていた。製作総指揮のティム・ヴァン・レリムはメキシコの新聞El Siglo de Durangoに対し、悟空が続編の最初で死亡することを明らかにした。4月になって、主演のジャスティン・チャットウィンが続編の脚本が書き上がっていることをインタビューで答えている。
メディアミックス
2009年2月13日に小学館集英社プロダクションより児童向け小説と全3冊のチャプターブック(ステイシア・ドイッチェ/著 ローディー・コーホン/著)の翻訳本が発売された。バンダイとENTERBAYよりアクションフィギュアも発売された。
ゲーム
2009年3月19日にバンダイナムコゲームスよりプレイステーション・ポータブル用対戦型格闘ゲーム『DRAGONBALL EVOLUTION』(タイトルは『ドラゴンボール エヴォリューション』と表記)が発売。『ドラゴンボール』ゲームシリーズ初にして唯一(2012年現在)のCERO12歳以上作品。映画で使われた映像を背景に取り込んでおり、映画の雰囲気を再現している。
初日販売1200本と、歴代のドラゴンボールを扱ったゲームタイトルの初日販売本数と比較して大幅に少ない売り上げとなった。
ストーリー
7つ揃えると、どんな願いも叶えてくれるというドラゴンボール。
本来の力を隠し、普通の高校生として暮らしていた孫悟空は、18歳の誕生日に祖父の孫悟飯を何者かに殺害される。
その犯人、2000年の眠りから目覚めたピッコロ大魔王の世界征服の野望を阻止するため、ドラゴンレーダーで悟空の持つドラゴンボールを奪いに来たブルマや、盗賊として行く手を阻むヤムチャ、自宅に侵入してきた悟空達を強盗と勘違いする武天老師らと共に、修行をし、残りのドラゴンボールを探す旅に出る。
自分の中に眠る大猿の力を制御できずに仲間を襲いはじめる悟空。大猿の力を制御し、ドラゴンボールを全て集め、祖父悟飯の仇、ピッコロ大魔王の世界征服の野望を阻止することは出来るのだろうか?。
 
登場人物
仲間
孫悟空(ジャスティン・チャットウィン、吹き替え - 山口勝平)
高校3年生。冴えない少年だが、幼き頃から祖父の悟飯から武術の鍛錬を受けている。同級生のチチに憧れを抱いているが積極的になれずに内気である。祖父の遺言でピッコロの野望を阻止するためドラゴンボールを探す旅に出る。
野生児のように育てられていた原作に対し、本作では普通に文明的な環境で育っており学校で教育を受けている。ただし教師から注意されることがあり落ちこぼれである。
原作のように「強くなりたい」と力を欲する訳でもなく、弱音を吐き、修行の際にズルをすることもしばしば見受けられる。
ブルマ・ブリーフ(エミー・ロッサム、吹き替え - 平野綾)
20代のインテリの科学者。ドラゴンボールのエネルギーを発電に利用しようと研究している。父親の持っていたドラゴンボールをピッコロの部下マイに奪われたため、自身の発明品である液晶画面のDBE(ドラゴンレーダー)を用いて探す。
原作のようなわがままでお転婆な性格ではなく男勝りで非常にタフである。
武天老師(チョウ・ユンファ、吹き替え - 磯部勉)
大柄なオヤジだが悟飯の師匠で武術家。気がよく異様にテンションが高い。基本的な武術を身につけている悟空にドラゴンボールを探す道中、短期で訓練する。必殺技「かめはめ波」を悟空に伝授する。
ヤムチャ(パク・ジュンヒョン、吹き替え - 江川央生)
旅人から金をくすねるチンピラ。砂漠の洞穴の罠にかかった悟空達から荷物を横取りしようとするが、武天老師に脅されて、仲間になる。ドリルと飛行形態に変形可能な自動車を所持している。悟空達の力を知ったとたんにすっかり怯んでおり、武術の能力があるかは不明。
チチ(ジェイミー・チャン、吹き替え - 小清水亜美)
悟空の同級生で憧れの存在。清楚なルックスとは裏腹に武道を習っており、悟空の力を知って以後よきライバル兼恋人となる。
原作のように田舎育ちではなく、悟空同様喋り方も標準語。
孫悟飯(ランダル・ダク・キム、吹き替え - 石丸博也)
悟空を拾い育てた優しい祖父。70代の老人だが熟練した武道家で、幼き頃から悟空に武術を教える。ピッコロにより殺害されてしまうが、悟空の夢の中に現われて助言をする。
シフ・ノリス(アーニー・ハドソン、吹き替え - 内海賢二)
亀仙人の師匠。亀仙人にマフーバを授ける。
 
悪役
ピッコロ大魔王(ジェームズ・マースターズ、吹き替え - 大塚芳忠)
かつて2000年前に地球を破滅寸前まで追いやった魔族。彼の正体ははるか昔に地球にやってきた異星人ナメック星人で、劇中、孫悟飯翁と悟空は大魔王の正体が「ナメック星人」であることを知っている。2000年間幽閉されていたが、現代において復活し、次の日食が起こる日までにドラゴンボールを集めて世界を征服しようと企む。悟空の出生の秘密を知っている。復活した経緯は不明。
原作のように触角はなく、服装は原作での道着姿ではなくパワードスーツの様な服装となっている。
マイ(田村英里子、吹き替え - 甲斐田裕子)
ボブカットが特徴的な武術の達人でありピッコロ大魔王の最も有能な部下。変身能力を有しており、悟空を欺くためにチチに変身する。
Fulum Assassin
3つの眼と硬い皮膚を持つモンスター。ピッコロの血液から誕生する。
 
その他
アガンデス(リチャード・ブレーク)
ケアリー・フラーの親友で悟空の同級生。アメフトをしている大柄のラテン系の青年でいじめっ子。
ケアリー・フラー(テキサス・バトル)
アガンデスの友人でクラスのボス的存在。アガンデスと同じくいじめっ子。チチと親しくする悟空のことを嫌っている。
セキ(関めぐみ)
ストーリーの鍵を握る巫女。服装は中国の民族衣装である。
 
スタッフ
監督 - ジェームズ・ウォン
製作総指揮 - 鳥山明、ティム・ヴァン・レリム
製作 - チャウ・シンチー、リッチ・ソーン
脚本 - ジェームズ・ウォン、ベン・ラムジー
編集 - クリス・ウィリンガム
撮影 - ロバート・マクラクラン
助監督 - ポール・F・バーナード
第二班監督 - リッチ・ソーン、ゲイリー・カポ
美術 - パトリシオ・M・ファレル
プロダクションデザイン - ブルトン・ジョーンズ、リチャード・ホーランド
音楽 - ブライアン・タイラー
衣装デザイン - マイェス・C・ルベオ、エドゥアルド・カストロ
クリーチャーデザイン - アレックス・トゥイス
特殊効果 - アレック・ギリス、トム・ウッドラフJr. ジョー・パンケーク、H・バークレー・アーリス、アマルガメイテッド・ダイナミクス・インク(ADI)
視覚効果 - アリエル・ヴェラスコ・ショウ、ジャネット・マズウェル、Ollin Studio、Hybride、CAFE FX、ZOIC STUDIO
プレ・ヴィズ - チャーリー・イトゥリアーガ、ロビン・L・ダーシー、Image Engine
スタント - 87Eleven
 
全世界共通テーマソング
浜崎あゆみ「Rule」(avex trax)
 
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ドラゴンボール 神龍の伝説



『ドラゴンボール 神龍の伝説』(ドラゴンボール シェンロンのでんせつ)は、1986年12月20日に公開された『ドラゴンボール』の劇場版第1作。サブタイトルは劇場公開当時はついておらず、ソフト化する際に付けられたもの。
 
概説
本作品は原作漫画やアニメ本編の初期エピソードを軸に、登場する敵キャラクターや舞台を新規に作成したパラレルワールド的な内容となっている。この傾向は2作目、3作目および17作目の劇場版『ドラゴンボール』全てに当てはまる。
劇場版第1作である本作と、後の2、3作目は、亀仙人と悟空らの修行シーンをアタッチメントとしてストーリーが直接連続しており、一つの物語として楽しめるようになっている。
西尾大介は本作において劇場版監督デビューを果たした。
 
あらすじ
少女パンジの住むグルメス国では、世界最高の宝石「リッチストーン」を掘り出すために、軍隊が村の家や田畑を破壊し続けていた。苦しむ村人達だが、強力な軍隊の力の前では、暴挙を止めさせることは出来ない。パンジは村を抜け出し、武術の神・武天老師に助けを求めるため旅を始めるのだった。

舞台
グルメス国
グルメス大王が納める国。軍隊がリッチストーンを掘り出すために家や田畑を破壊、そのために村人達が苦しんでいた。森に守られた王城は要塞のようになっている。
 
ゲストキャラクター
グルメス大王
元々は人間の王だったが、掘り出したリッチストーンで国内の財政が豊かになるに従い、荒廃していく国土を省みず美味しい料理を求めていくうちに醜い容姿へと姿を変え体も強大化していき、怪獣同然の姿になった。最高に美味しい料理を食べたいという食欲を満たそうと、部下二人にドラゴンボールを集めさせている。怪獣化した姿の彼に対し、悟空がかめはめ波を食らわせたものの、通用しなかった。腹の中で7つ集まったドラゴンボールの神龍がパンジの願いを叶えたことにより、村に緑が戻ると共に人間の姿に戻る。
最後に元の人間の姿に戻ったときには、普通のリンゴの味に満足していた。
名の由来はグルメから。
ボンゴ
グルメス大王の部下。単純な性格のタフで大柄な男性兵士。パスタと共にブルマらとドラゴンボール争奪戦を繰り広げた。グルメスのためにドラゴンボールを集め褒美を貰おうとする。悟空と激戦を繰り広げるが、巨大化したグルメス大王に踏み潰されペシャンコ(後に元の姿に戻る)になる。その後の生死は不明。
名前の由来はスパゲティソースのボンゴレから。
パスタ
グルメス大王の部下。容姿聡明な女性兵士。やや残酷な性格で兵器の扱いに長ける。ドラゴンボールよりもリッチストーンを欲しがっていた。
名前の由来はパスタから。
兵士
城の警護や発掘現場の警備係を担当する、グルメス王国の下級兵。
召使ロボット
関西弁を使うロボットで、グルメスの身の周りの世話をしている。
パンジ
緑豊かなグルメス王国の村で、両親と暮らしている少女。森に緑を取り戻し、虐げられている村人を救う目的で武天老師に会うため一人で旅立つ。ウーロンが変身していた赤鬼に脅かされていた所を悟空に助けられる。
パンジの父
腕力に自信を持つパンジの父親。
パンジの母
家族思いでパンジを可愛がるパンジの母親。
 
声の出演
孫悟空 - 野沢雅子
ウーロン - 龍田直樹
プーアル - 渡辺菜生子
ブルマ - 鶴ひろみ
ヤムチャ - 古谷徹
亀仙人 - 宮内幸平
神龍 - 内海賢二
パスタ - 小山茉美
パンジ - 鈴木富子
パンジの父 - 飯塚昭三
パンジの母 - 鈴木れい子
ウミガメ - 郷里大輔
運転手 - 田中亮一、小林通孝
兵士 - 戸谷公次
村人 - 佐藤正治、田中和実、平野正人
ナレーター - 八奈見乗児
ボンゴ - 納谷悟朗
グルメス大王 - 森山周一郎
 
スタッフ
制作総指揮 - 今田智憲
原作 - 鳥山明
企画 - 七篠敬三
製作担当 - 岸本松司
構成 - 由木義文
脚本 - 井上敏樹
音楽 - 菊池俊輔
撮影監督 - 池上元秋
編集 - 福光伸一
録音 - 二宮健治
美術監督 - 山本善之
美術監督補佐 - 金島邦夫
作画監督 - 前田実
監督 - 西尾大介
原画 - 海老沢幸男、内山正幸、中鶴勝祥、須田正己 他
動画 - 竹内浩志 他
 
主題歌
OPテーマ「魔訶不思議アドベンチャー!」唄 - 高橋洋樹
EDテーマ「ロマンティックあげるよ」唄 - 橋本潮
 
映像ソフト
いずれも東映ビデオより発売。
VHS
1987年5月9日に発売。
DVD
DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
2006年4月14日発売。
DRAGON BALL THE MOVIES #15 ドラゴンボール 神龍の伝説
2009年3月13日発売。
 

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ドラゴンボールGT



『ドラゴンボールGT』
(ドラゴンボールジーティー、DRAGON BALL GT)は漫画『ドラゴンボール』の原作者である鳥山明の原案を元に作られた完全オリジナルストーリーのテレビアニメ。
1996年2月7日から1997年11月19日まで『ドラゴンボールZ』の続編としてフジテレビ系で放送された。全64話 + 番外編1話。
 
概要
『ドラゴンボール』アニメ化10周年記念作品。原作漫画『ドラゴンボール』および、アニメ『ドラゴンボールZ』の共通する最終話から5年後の世界が舞台のアニメオリジナル作品。『ドラゴンボール(アニメ)』、『ドラゴンボールZ』と続くアニメ『ドラゴンボール』シリーズの正式な続編にあたる。タイトルにある『GT』は、放送開始前の『週刊少年ジャンプ』本誌の特集記事および、DVD-BOX内の鳥山自身の記載によると「Grand Touring(グランド・ツーリング)」(壮大なる旅)の略であり鳥山明本人が命名したもの。究極のドラゴンボールの力によって孫悟空が子供になったことから始まる。
原作者である鳥山はロゴデザイン、主要キャラクターと、敵や(レジック)メカニックデザイン、星のイメージボードなどの一部、および初期プロットデザインなどを提示。冒険主体のストーリーから、戦闘主体のストーリーへ移行していく構成となっている。そして、最終回の壮絶な戦闘にて『ドラゴンボール』そのものの歴史に終止符を打つ。本作は『Z』が放送終了してから間もなく放送が開始されているが、『Z』が原作連載終了後も物語の展開を引き延ばしていたのは、本作の製作に充てる準備期間が必要になった事も影響している。
『ドラゴンボールGT』の段階で孫悟空は50歳代で、強くなりすぎて成長を描くことが難しかったことと地球上の敵が作りにくかったことにより、悟空を子供に戻しさらに宇宙を舞台にする必要があったという。
前作からスタッフが大幅に交代しており、特に色彩設計が坂本陽子に交代したことから、本編中の色味が『Z』から変更された。放映中にも主要スタッフが大幅に変動しており、松井亜弥の産休による降板でシリーズ構成が不在に、ベビー編以降の脚本担当は武上純希と前川淳とおおいとしのぶの3人によるローテーションとなった。作品のBGMは『Dr.スランプ アラレちゃん』の時代から15年間BGM作曲に携わってきた菊池俊輔からビーインググループ(Ading)在籍の徳永暁人(現『doa』メンバー)にバトンタッチされ、本作のために作曲されたBGMと映画「最強への道」でのBGMが使われた。本作はシリーズで唯一、菊池のBGMが使用されていない作品である。
なお、前作『ドラゴンボールZ』までは音声面はモノラル放送で、提供クレジットはブルーバック画面であったが、今作より音声面はステレオ放送となり、同時に提供クレジット画面は、イラスト入りの静止画となっている。
本放送と、それに準じたテレビ放送用のマスターを用いた再放送の最終回ではクライマックスに『無印』・『Z』を含めた全主要声優や主要スタッフの名が流れたが、DVD版とそれに合わせた再放送では16mmフィルムから直接起こされたマスターであるため、収録されていない。
『ドラゴンボール』シリーズ最後の非ハイビジョン対応放送であり、フジテレビ・東映アニメーション共同制作作品としては最後の非デジタル制作によるTVシリーズでもある。
 
あらすじ
究極のドラゴンボール編
第1話 - 第26話。
悟空がウーブと修行の旅に出てから5年。悟空の教えを受け15歳になったウーブは、立派な戦士になっていた。修行の最終試験を行っている頃、願いを叶えてから一年以内に揃えないと星そのものが消滅し人類滅亡となってしまうという究極のドラゴンボールを、世界征服を企むピラフが使ってしまう(しかも、そのときの願いを神龍が勘違いしたことにより、悟空は子供の姿にされてしまう)。悟空は、パンとトランクスと共に、ドラゴンボールを集めるため宇宙へと旅立つ。
 
復讐鬼ベビー編
第27話 - 第40話。
究極のドラゴンボールを集め地球に戻った悟空たちは、新たな脅威に遭遇する。かつてサイヤ人によって滅ぼされたツフル人の王から作り出されたベビーが、サイヤ人に対する復讐のために地球に来襲。ベビーはベジータの体を乗っ取り、地球人を洗脳してしまう。戦いの中、悟空はスゴロク空間を経て界王神界にて尻尾を再生し、超サイヤ人4へと変身する。悟空達は大猿化したベビーを何とか倒しはしたものの、地球爆発は阻止できなくなってしまう。爆発の中、ピッコロは命がけで悟空を助け、地球と運命を共にする。
 
究極の人造人間編
第42話 - 第47話。
地獄の底で、地球一の科学者ドクター・ゲロと宇宙一の科学者ドクター・ミューの二人が手を組み、人造人間17号を使い悟空に復讐を企む。ゲロとミューの協力により完成した新たな人造人間17号と、この世の17号の共鳴反応によりあの世とこの世がくっつき、かつて悟空たちが戦った戦士たちが復活する。悟空は、ゲロ達の罠にはまり地獄に閉じ込められてしまう。ピッコロとデンデの協力でこの世に戻った悟空は、二人の17号が合体した超17号と対決する。
 
7匹の邪悪龍編
第48話 - 第64話(最終話)。
ドラゴンボールには、願いをかなえるとマイナスのエネルギーが溜まるという性質があることが判明した。そのマイナスエネルギーを浄化するには、通常約100年ほどかかるが、ここ30年の間に悟空達はドラゴンボールを多用したり、出力をアップさせてしまった事で、ドラゴンボールの中から生まれた7匹の邪悪龍を倒さなければ、地球はおろか銀河全体が邪悪龍達に破壊されてしまうという深刻な状況になってしまう。孫一家とブルマの見守る中、悟空は正真正銘最後の戦いへ挑む……。
 
番外編
「悟空外伝!勇気の証しは四星球(スーシンチュウ) 」41話と42話の間に放映された番外編
作品時間軸では最終回の天下一武道会に次いで一番遠い未来の話で悟空Jr.が天下一武道会に出場する前の出来事(サイドストーリー)とされている。
ドラゴンボールGTの終了後の時代から100年後の世界を描いた話。パンは悟空の昆孫("こんそん" 孫の孫の孫、六代後)に当たる孫悟空Jrと二人で暮らしていた。孫悟空Jrは、容姿は悟空そっくりだが臆病な性格で、学校ではいつもいじめられていた。そんな中、パンが病気で倒れる。悟空Jrは、高祖母のパンを助けるため、ドラゴンボールを探しに孫家が以前住んでいたパオズ山の家へ向かう。
冒頭のナレーションでは「あの頃のみんなはもういない。ただひとりを除いては」と語られている。
 
主な登場人物
孫悟空
本作では、究極のドラゴンボールの力によって子供の姿になってしまい、瞬間移動が使えなくなる、超サイヤ人3でいられる時間が急激に短くなる、などの弱体化が見られる。また本作では尻尾をもう一度生やしてもらい、究極戦士、超サイヤ人4へと覚醒する。最終回、悟空は神龍とともに皆の前から去っていく。ピッコロ、ベジータ、亀仙人(武天老師)が去りゆく悟空から何らかの意志、メッセージを感じ取って驚く場面がある。それが具体的にどんな内容だったかについては明らかになっていない。

パン
前作『Z』の289話から初登場した孫悟飯とビーデルの娘。悟空の孫に当たり、10歳の少女。本作ではメインヒロインとして悟空たちと共に冒険する。5年前の大人しく泣き虫な面影は消え、やんちゃで好奇心旺盛なお転婆娘となって数々の騒動を巻き起こす。

トランクス
本作では青年として登場。子供二人を引率する羽目になり苦労するが、闘いでは修行不足がたたって活躍できないなど本作では損な役回りとなっている。年下のパンからも呼び捨てにされている。

ベジータ
本作のベビー編ではベビーに寄生され再び敵に戻ってしまうが、邪悪龍編で超サイヤ人4に変身して悟空とフュージョンするなど強さは健在。『Z』の終盤で悟空をNo.1と認めて以来、純粋に己の限界を知るためだけに修行を続けている。
ギル
イメッガ星で悟空たちと出会った小型ロボット。ドラゴンレーダーを食べてしまったことから一緒に旅に行くことに。マシン惑星M2(エムツー)が故郷。本名は「DB4649T2006RS」であるが、トランクスが『それは多分製造番号だよ』と言い、悟空が動作音のギルルルルから『ギル』と名づけた。
 
スタッフ
企画 - 森下孝三、蛭田成一、吉田竜也(東映動画)、清水賢治、河合徹(フジテレビ)
原作 - 鳥山明(集英社『ジャンプ・コミックス』刊)
製作担当 - 末永雄一
シリーズ構成 - 松井亜弥→(不在)
音楽 - 徳永暁人
キャラクターデザイン - 中鶴勝祥
美術デザイン - 辻忠直、吉池隆司
シリーズディレクター - 葛西治
プロデューサー - 金田耕司、福原伸治(フジテレビ)、蛭田成一(東映動画)
原画・動画 - 菁画舎、ラストハウス、スタジオカーペンター、スタジオライブ、Kプロダクション、動画工房、EEI-TOEI
背景 - スタジオWHO、マジックハウス、みにあ~と
色彩設計 - 坂本陽子
仕上 - スタジオぐりふぉん、ピーコック、スタジオがっしゅ、アニメハウス、はだしプロ
色指定 - 千田日出子、森田博
検査 - 沢田豊二、堀内由美、中村千穂
特殊効果 - 勝岡稔夫、太田直、平尾千秋、中島正之、遠山秀徳、下川信裕、河内正行
撮影 - 三晃プロダクション
録音 - 二宮健治
編集 - 福光伸一
音響効果 - 新井秀徳(フィズサウンドクリエイション)
選曲 - 宮下滋
録音スタジオ - タバック
オーディオディレクター - 小松亘弘
演出助手 - 門田英彦、藤瀬順一、田中浩司、所勝美、橘正紀
製作進行 - 高水俊郎、藤岡和実、佐渡和隆、中田徳行
美術進行 - 御園博
仕上進行 - 井上馨司→山下紀彦→萩野光雄
広報 - 小中ももこ→城ヶ崎祐子→為永佐知男(フジテレビ)
現像 - 東映化学
制作 - フジテレビ、東映
 
主題歌
歌詞字幕:OPあり EDなし
オープニング:『DAN DAN 心魅かれてく』
作詞:坂井泉水
作曲:織田哲郎
編曲:葉山たけし
歌 - FIELD OF VIEW
※第64話(最終回)ではエンディングテーマとして、フルバージョンで使用された。
エンディングテーマ1:『ひとりじゃない』
作詞:池森秀一
作曲:織田哲郎
編曲:古井弘人
歌:DEEN
使用話数:第1話-第26話
エンディングテーマ2:『Don't you see!』
作詞:坂井泉水
作曲:栗林誠一郎
編曲:葉山たけし
歌:ZARD
使用話数:第27話-第41話
エンディングテーマ3:『Blue Velvet』
作詞:愛絵理
作曲・編曲:はたけ
歌:工藤静香
使用話数:第42話-第50話
エンディングテーマ4:『錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう』
作詞・作曲:小松未歩
編曲:池田大介
歌:WANDS
使用話数:第51話-第64話
無印とZのOPとEDはアニメソングであったが、GTではOPとEDでアニメソングがメインではない歌手とのタイアップとなっており、ドラゴンボールシリーズとしては初めてである。
 
主題歌のアニメーション
GTのOPは孫悟空、パン、トランクス、ギルのメンバー中心で描かれて、地球キャラは孫悟天、チチ、ブルマ、サタンであり、歴代のキャラクターは登場せずEDに描かれている。OPの『DAN DAN 心魅かれてく』は最終回まで変更されず、アニメーションの変更は、ベビー編(第27話)以降は謎の怪物と戦うシーンがベビーに変更され、GTメンバーの集合シーンは悟空の超サイヤ人1~4に変更された。
EDはZと対照的に4回変更されていた。また第三期はそれまでのストーリーを振り返り、第四期は悟空の変化を振り返るような流れになっている。最終回は、通常のEDの前にOPテーマである『DAN DAN 心魅かれてく』に乗せて『無印』・『Z』・『GT』のハイライトが過去を振り返っていく形で流れた。
 


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